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自ら重圧をかけ、就任したキャプテン。/ズ!の部屋 Vol 1 前編

2022年5月11日

自ら重圧をかけ、就任したキャプテン。/ズ!の部屋 Vol 1 前編

渋谷ズンチャカ!2022メンバーであり、現在、徳島県在住の”くろちゃん”です。

ん。徳島?渋谷じゃないの?

そんな声が聞こえた気がします。

 

そうなんです。

昨年、初めてズンチャカ!に携わって以来、その魅力にハマりにハマってしまい。

今年の3月に徳島県へ引っ越してからも、”遠方ズ”(意味:遠方からズンチャカ!に関わるメンバーの呼称。いま勝手に名付けました)として活動しています。

 

ズンチャカ!は、今年で9年目に突入。

渋谷のまちにゆかりのある方なら、一度はその名を聞いたことがあるかもしれません。

 

とはいえ。

一体どんなひとたちが集い、
ズンチャカ!の開催に向け、あれやこれやと意見を交わしているのか。

そこにはどんな考えや思いがあるのか。

なかなか、知る機会は無いですよね。

そんなズンチャカ!に関わる人たちの当日までの道のりを覗き見ることができたら…。
きっと、また違った視点でズンチャカ!を楽しめるかも。

 

と、いうことで。

インタビュー形式でズンチャカ!メンバーに根掘り葉掘りお話を聞いていく企画「ズ!の部屋」、始動します。

 

・・・

 

第1回目にお話を聞いたのは、
渋谷ズンチャカ!2022でキャプテンを務める”れいちぇる”と”しもやん”。

二人とも私と同じく、ズンチャカ!への参加は昨年が初めて。

さらに、れいちぇるは現在、岐阜県在住という遠方ズの一人。
遠方からでもズンチャカ!に関わりたいというだけでも、変態だなあ(いい意味)と思うですが、キャプテンまでも務めるという、さらに上をいく変態っぷり。(何度も言いますが、いい意味です。)

 

キャプテンになった二人はいま、どんなことを感じ、考えているのでしょうか。聞いてみました。

 

 

話し手:原田麗奈(れいちぇる)/2021年初参加。現在、岐阜県在住の遠方ズ。(活動日には、渋谷へ現れる)

    下中遼太(しもやん)/2021年初参加。ズンチャカ!当日を迎える9月に大阪へ転勤予定。

聞き手:畔永由希乃(くろちゃん)/2021年初参加。現在、徳島県在住の遠方ズ。(遠方参加という壁に、必死に立ち向かい中)

▲3分の2が遠方ズということで、Zoomにておしゃべり。

 

くろ わたしズンチャカ!の活動日に参加出来てないから、今年の様子とか状況、本当にわかんないんよね。どんな状況なんやろう?参加できてます?

れい いやーおもしろいことにね。あの、下中って人がね、全然参加してないんですよ。(2022年4月14日時点)

一同 笑

しも やべーよなあ。いやー、危機感。

前回(4月10日)、キャプテン二人ともいけてないっていう珍事が起きてるから…。次回から頑張る。

れい 存在感は出していこうと思って、ミーティング参加者に向けて土下座の写真は送った。二人で。

キャプテンが決まり、お披露目がその日になるじゃん。そこで、二人とも行けませんっていう。

くろ おらんのかーいってね。

れい これはあかんなってなって、しもやんに土下座しよって言って。

くろ 精一杯の誠意を見せたんやね。

れい そうそうそう。

しも (大きくうなずく。)

 

 

「奮い立たせる、かつ、自分として東京生活に区切りをつけるためにも」

くろ わたし、れいちぇるがキャプテンやろうと思ってるみたいなのは聞いてたけど、しもやんは全然知らなかったなあ。

しも なるほど。

くろ いつからやろうと思ってたん?

しも いつでしょうね。3月初旬くらい?

大阪転勤が決まったっていうのは、くろやんにも話したと思うんやけど、そのときにズンチャカも今年最後かなっていうのは考えるようになって。じゃあ、まあ、やるならキャプテンやりたいなって。

くろ 最後にやるなら、キャプテンを、っていうのはなんでまたそう思ったんやろう?

しも まず、転勤あるなしに関わらず、今年やるならっていうので考えてたのは、できないこと・苦手なことをズンチャカ!でやろうということ。

最初はデザインとか、全くできんからそういうところに挑戦してみたら成長するかなって考えてたんやけど。

転勤の話が出てきて、究極に追い詰められたというか、考えた結果、デザインよりも、大きい組織をまとめあげるとかっていうことを、これまでにもやったことがあんまりなかったし、多分そういうの苦手やろうなって意識があったから、最後にやりたいなっていう風に思ったかなあ。

くろ 苦手やろうなって、意識があるんやね

れい 得意だと思うけどなあ。

しも いやいやいや。笑

れい 去年、同じ年にズンチャカ!に加わって、一緒にまちコラボ!部*に属して、そこでしもやんが部門長をやってる姿を見て、キャプテンとしての見方をしているなってなんとなく、自分の中で思ったのね。

ちゃんと一人一人を見てるし、無理させないというか。
自分のことを引いて何も言わない人間でもない。自分の思っていることも言うし、違うなって思うことも言う。だけど周りの意見もちゃんと聞いて、じゃあこの人にはこういう風に対応しようって周りを見ながら自分を出してるなって見えてたから。キャプテンは向いていると思う。

しも はっずかしい〜

一同 笑

しも なんて言うんかな。その認識はあるって言ったらちょっと変な言い方になるけど。逆にリーダーとかそう言う立場にならないと、自分のやる気が生まれないのよ。

下っ端になっちゃうと、誰かが決めてくれるやろうって感じになっちゃうから、自分を無理にやらなきゃならない場に追い込むという意味でも、去年も部門長やってみたって言うのはあるかな。

*まちコラボ!部:ズンチャカ!には広報や装飾、当日の運営設計など、機能で役割を分担した「部門」がその年々の必要に応じて立ち上がる。「まちコラボ!部」は、2021年の部門の一つで、ズンチャカ!を一緒になって作ってくれる渋谷のお店や施設を探し、企画を一緒に考えていた。

 

くろ その、やらなきゃならない立場に追い込むっていうのは、ズンチャカ!に精一杯力を注ぎたいみたいな気持ちがあるんかな?

しも んー。去年はそうやったかな。

4月のちょうど今頃(中旬)に入ったから、みんなから遅れをとっている気がして。周りに溶け込むために自分から積極的に動かなあかんなってのを思ってたから、部門決めのときに部門長をやりたい、って手をあげたって言うのが大きいんやけど。

今年はそうじゃなくって、自分がやらなきゃいけない立場に持っていきたかったていうのがある。

くろ そうか。今年は結構自分を奮い立たせてるんやね。

しも そうね。奮い立たせる、かつ、自分として東京生活に区切りをつけるためにも、かな。

れい 最後はみんなであれかな。しもやんを胴上げかな。

一同 笑

▲昨年当日のしもやん。恐ろしくブレている写真ですが、真剣にマイクを消毒している様子が伝わります。(よね?)

 

 

「やり切れることはなんだろうなって考えた時に、”みんなのサポートを全力でする”っていうのを思い浮かんだんだよね。」

くろ れいちぇるはいつからキャプテンやろうと思ってたの?

れい ちゃんと言うと、2021年の11月くらい。

その時は、ふっと突然に「わたしキャプテンやったらどうなるんだろうな?」って思ったくらい。だから、気持ちは今ほど強くなかったけど。

その話をきぬさん*にしたときに、「いいじゃんいいじゃん」て言ってくれて、「あ〜そうかあ〜」って。
でもそのときには、岐阜に行くことは確定してたし、まあできないだろうなあってことで、終わってた。


そこから引っ越して、ズンチャカ!には参加するっていう意気込みはあったけど、どういう参加の仕方がいいんだろうな?ってのはずっともやもやもやもやしてて。

ただ単に、やり切るとか、参加をするってだけだと、本当の意味で自分のやり切るって言うのが弱いなあってなんとなく思って。

くろ 弱いなあって。

れい うん、やりたいことはあったけど、リモートの状態で結局は誰かに頼るとか、手伝ってもらうとかになるかもって思ったときに、中途半端なことしかできないなあって思って。

だから、わたしは多分今年、何も企画しない。やったとしてもちゃんとできないから。

くろ できないっていうのは、距離的なこと?

れい そう。距離的な壁もあるし、去年一緒に企画したFACE RECORDSさんと何かやりたいって言っても、私が現地にいかないといけない気がしてて、でもなかなか行けない。それって中途半端に誰かに投げることになるから嫌だなっと思って。

だから、やるかやらないかでいうと、やらない選択肢を取ったんだよね。企画に関しては。

▲2021年度「FACE RECORDS」さんとのコラボで、アナログレコードな世界に浸る動画を制作

 

で、じゃあ、今年のズンチャカでわたしがやり切れることはなんだろうなって考えた時に、”みんなのサポートを全力でする”っていうのを思い浮かんだんだよね。

それは、ただただ部門の中に入るというよりは、キャプテンっていう重圧をかけて、それによって「やらなきゃ」感が出てくるかなって。

くろ なんか、同じように重圧をかけてたひと、さっきもいたよね。笑

れい 

今年のズンチャカ!をやり切るためには、キャプテンだなっていうのはなんか、振り返って出てきて。

あるときかんなちゃん*にそういう話をしたら、「れいちぇるがキャプテンするならみんな全力で応援するよ」って言ってくれて「あ、わたしひとりじゃないんだな」と思ったんだよね。

今年からズンチャカ!に参加して、縁の下ズ*に加わった二人がいるんだけど、二人はわたしのことを全然知らなくて、ズンチャカのこともまだ全然知らない。

だから、わたしが遠方参加でキャプテンをやりますっていうのも、ちゃんと言おうと思って伝えた。めちゃめちゃ不安だったけど。伝えることによって、多分まだ認められてはないと思うけど、どこか、少し受け入れてくれたような。そんな雰囲気が出たのね。

そのときに、不安がちょっと取り除けたような感じがあって。

…あれ、今なんかちょっと、話が、あれ、おかしくなった?

 

くろ 笑。大丈夫。

遠方からでもズンチャカ!をやり切りたい。そのために、れいちぇるは自分に負荷をかけられるキャプテンをやろうと思った。そこには、不安ももちろんあって。それを、縁の下ズのメンバーに伝えたときに、受け入れてくれたことを空気で感じたりもして。

今はちょっと不安が取り除けているような感じなんかな?

れい そう。そうだね。

 

*きぬさん・かんなちゃん:ともに、過去何年もズンチャカ!に携わってきた面々。
*縁の下ズ:部門の一つ。文化祭実行委員長の集まりのようなもの。その名の通り、縁の下で各部門や企画、メンバーを支え、とても頼りになる存在。

 

・・・

 

東京を離れる前、最後のズンチャカ!になるしもやんと、
すでに東京を離れ岐阜で暮らしながらも、活動に参加し続けているれいちぇる。

そんな二人が共通して口にしていたのは「自分をやらなきゃいけない立場に」という、ある意味自分へ重圧をかける言葉。(これまた、変態ですね。いい意味です。)

何が二人をそんな風に思わせるのでしょう…。

そして、二人がそれぞれ描いているキャプテン像とは。

 

いつもクスッと笑える冗談を次から次へと放出する二人の(珍しく?)真剣な話に思わず聞き入ってしまい、一記事ではとても収まりきりませんでした。

ので、後編へ続く。

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